タイトル | 三太物語 |
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原作 | 青木 茂 |
脚本 | 西澤 實⇒筒井 敬介 |
企画 | 田中 達夫 |
演出 | 善田 英夫 |
演出 助手 |
丹羽 康明 |
技術 | 沢口 博 |
効果 | 岩淵 東洋男 |
作曲 指導 |
田村 しげる |
音楽 | ソネット・アンサンブル |
演奏 | シャンブル・ノネット |
制作 | NHK |
放送 時間 |
第1回 1950年1月29日 日曜日午後5:15~5:45 「三太うなぎ騒動」 1950年2月26日 日曜日午後5:15~5:45 「三太と子ねこ」 1950年4月30日~51年10月28日 毎週日曜日の午後5:15~5:45 「三太の野球」 第2回 三太三重まる物語 毎週日曜日の午後5:30~5:45 1952年11月 2日「三太の日曜日」 11月 9日「三太のお菓子製造 11月16日「三太と半鐘どろぼう」 11月23日「三太と道志川の幽霊」 11月30日「三太と郵便切手」 ~53年10月25日 第3回 三太の大手柄 1957年1月7日午後 6:00~6:25(「おやおやなあに」含む) 1月21日「キツネ狩りの巻」 7月22日「いよいよ夏休みの巻」 7月29日「いよいよキャンプの巻」 8月7日 「いよいよ不思議の巻」 ~ 8月15日 |
第1回 第2回 出演者 |
三太 :金田 明 、島村紘宇 定 :小林 和男 留 :深尾 光伸 花子 :平山 テル 花荻先生 :永井 百合子 三太の父 :槇村 浩吉 三太の母 :柳 文代、綱島 初子 仙爺 :木崎 豊 強羅さん :石黒 達也、富田 仲次郎 音さん :恩田 清二郎 音さんの女房 :於島 鈴子、北原 文枝 村長さん :大森 義夫 武さん :名古屋 章 丑さん :下条 正巳 医者さま :長浜 藤夫 青年 :久松 保夫 その他 :テアトル・ピッコロ |
第3回 出演者 |
三太 :吉田治夫 花子 :三輪勝恵 定 :久松亨 留 :山寺章男 花荻先生 :吉行和子、久邇京子 音さん :恩田清二郎 強羅さん :佐藤英雄 村長さん :大森義夫 |
概要 | 神奈川県津久井町の道志川のほとりに住む自然児・三太とその一家、近所の人たち、 先生が繰り広げる底抜けに明るい物語。「おらぁ、三太だ」と元気いっぱいの声が とびだす。(NHK放送ライブラリーより) |
NHKアーカイブス 子供の時間「三太物語」
- NHKアーカイブス 子供の時間「三太物語」より
- 「放送打合せ風景」(右から 善田英夫(演出)、花荻先生(永井百合子)、青木茂(原作)、 金田明(三太)、筒井啓介(脚色)、柳文代(母) 三太物語 第2部より
- 「三太の人命救助」原稿
- 旅に暮れつつ 青木 茂 (昭和26年発刊「日本放送協会編 三太物語 第3部」より)
- 道志川上流4里をさかのぼると、神奈川県の最奥地、裏丹沢、青根村という山村に達する。ここに山梨県と 境を接する道志川の両国橋を渡ると、いわゆる上道志、山梨道志村になる。この上道志と、下道志因縁にも山村らしい面白い話が残っている。
この辺の村に、美しい、いわゆる「垢」のない話のヒントを得る為に、数度にわたって訪れた。 自分の書いている、野生の動物と人間界の交渉が、村の人々には、昨日にも起き、又明日にもあらん事のようにしたしまれているのを知った。娯楽にとぼしき人々に又となく喜ばれているのが嫡しい。中野町より青根のバス道路は、途中、青野原村より先は、脚下霧をよぶ道志渓谷の中腹にそいて縫う絶景。 四季の観光の地として、秘宝ともいいえよう。東京よりスケジウルよろしければ、4時間にして、鹿、イノシシの住う青根に達する。この村の途中には早大合唱団合宿所、めおと園というのがあるのも奇である。青根村には旅宿もある。新宿、八王子、橋本、中野町、青根ー若しくは、新宿、興瀬、三ヶ木、青根ー旦し日帰りはすこし無理。(バスの都合で)(三ケ本より徒歩でも4時間)
三月梅の咲き匂う村々を訪ねた。津久井郡の学生諸氏、卒業まぎわで、演劇コンクールなぞが方々で開かれていた。三太の時々やる演劇を思って微笑した。全国、年令階数の如何なく、「善意ズム」ともいう可き「三太ズム」が、かく普及し得たるは、脚色筒井氏の力量、NHKの努力、よりすぐりの放送演劇人によるものと感謝にたえぬ。自分として及ぶ可き力には限度があろうか一回でも長く、これを続けたい為に、旅に暮れつつ、毎夜わかたぬ構想に苦心を重ねている。 新聞、雑誌、ラジオ、映画、演劇、レコード等々のよせらるる好意を感謝する。