映画 「三太頑張れッ!」 1953年2月12日公開

  • (久保板観氏作:映画看板)
タイトル 三太頑張れッ!
原作 青木 茂
監督 井上 梅次
脚色 井上 梅次
制作 伊勢 寅彦
撮影 古泉 勝男
音楽 早坂 文雄
録音 井上 俊彦
照明 小林 盛一郎
配給 新東宝
上映時間 70分
出演者 三太     :神戸文彦
留      :山口亘訓
定      :佐藤淳
お花坊    :渡辺信子
三太の父   :島田屯
三太の母   :藤間清江
仙爺     :山本礼三郎
音さん    :岸井明
音さんの女房 :田中筆子
校長先生   :藤原釜足
谷村先生   :花澤徳衛
花荻先生   :左幸子
湖水の少女  :明美京子
特別出演   :美空ひばり、千代ノ山、栃錦、鏡里
ストーリー 三太のお父が相模湖の崖からおちて大怪我、足腰が当分たたなくなる。仙爺は、湖に小便して湖水の精に崇られたのだ、という。その全快のためには三太が今後一切いたずらをつつしむこと、今までのいたずらを全部白状することが必要なのだそうである。あわてた三太は、お父の枕許でいたずらザンゲをはじめた。-家の干柿と水中眼鏡の取換えっこ、竹竿を棒高飛びで折ったこと、畑の芋とボールの交換、虎の子のバリカンで犬の毛を刈ったこと、お父のキセルを折り、お母の針箱に蛇を入れたこと、ミソ汁の中にうっかり馬糞を落っことしてしらぬ顔をしたこと、買物の肉を肥溜におとし、猫と蛇とヒキガエルの肉を探してつじつまを合せたこと……とうとうお父は腹をたててしまった。かさなるいたずらのお詫びにも、三太は鉱石ラジオでお父に春場所大相撲の実況をきかせてやろうと思いたつ。彼がその組立てに四苦八苦している最中、学校の標本室から鉱石ラジオが紛失し、疑いは三太の上にかかる。彼が月夜の晩、湖へラジオを沈めにいったのを見たという者まで出てきた。その実、月夜の晩三太は干柿をもつて湖の精にあやまりにいったのである。しかし当のラジオは自宅の機械がこわれたため校長先生がちょっと拝借したものとわかり、みんなは安心した。やがて三太のラジオも完成し、お父は大喜び。三太達は学校に巡回してきたテレビに映る美空ひばりや、大相撲に昂奮していた。出典:映画-Movie Walker